あけました2015


旧年中は、つたない当ブログに足をお運びいただき、ありがとうございました。
(といってもすっかり更新が滞っておりますが…汗)
新年のご挨拶を上海からするのも最後になりそうです。
2014年は、本当にいろんな出来事がありました。
自分の強運さに感謝しつつ、運ばかりに頼ってないで精進したいと思っております。

というわけで、今年もよろしくお願いします。
みなさまにとっても、よい年となりますように!


※画像は3年目の今年も INDIVIDUAL LOCKER さんからダウンロードさせて頂きました。
 素敵なデザイン、ありがとうございます!

はじめてのインド映画がとんでもなかった件

今回の一時帰国は本当に充実したものでしたが、中でも忘れられないといいますか、一生ものの映画といって過言ではない作品を観ることができました。
この気持ちを表現する言葉を持っていない自分の語彙量のなさに絶望しつつも、ご紹介します。


***


邦題は、「マダム・イン・ニューヨーク」という、インド映画です。
(公式サイトはコチラ

普段からたくさん映画を鑑賞しているわけではない私は、インド映画自体観たことはないくせに、こういうイメージを持っていましたw↓


(これはこれで大好きです☆)

もうホントに申し訳ありませんでしたぁあっ!!!とフライング土下座を何回やっても足りないくらい、この作品は全然違います。
もしお時間があれば、予告編をご覧になってみてください。本編もそのままの雰囲気です。


さて、内容については公式サイトをご覧いただくとして。
主人公シャシとは重なる部分(※)が多く、些細なことまで共感してしまい、冒頭から泣いてしまって大変でした。
私の場合、家族全員が同じ中国語レベルで上海に来ましたし、語学力でバカにするような態度をとられたことはありませんが、二人が学校で語学を習得していくのを見て置いてけぼりな気持ちになったこともありますし、買い物も慣れるまではそれなりに気をつかったし、シャシの遭遇するいろんなことがあるある過ぎました。
ラドゥの販売で貯めていたお金を英会話学校の学費として「エイヤっ」と支払うところは、私も最初の学費がそうだったなぁ、とか。コーヒーを注文するのも上手く言えないので、私はメニューで指差しできるところしか行けませんでした。

(※)
ローラン(フランス人)のようなクラスメイトに思いを寄せられるようなロマンスはありませんでしたし、
シャシとはスペックが違いすぎますし(サリーでニューヨークの街を闊歩したり踊ったりする姿の美しいこと!)、
クラスメイトには「妈妈(お母さん)」と呼ばれてましたし、どっちかっていうとエヴァ(スペイン人)のスペックに近いことは自覚してますので、ご容赦ください。
(なんか自分で書いててだんだん辛くなってきた…)

中盤以降は、奥深くに封印してたものをあっけなく開けられてしまい、涙腺が決壊。
周りの観客のみなさんのご迷惑にならないよう、声を抑えるので必死でした。

そして、最後の姪の結婚式でのシャシのスピーチが圧巻!
私も中国語を勉強し、結局は話す中身を持ってるかどうかだと痛感しているので、シャシの話すことひとつひとつにグイグイと引き込まれました。英語力では夫や娘には劣るかもしれないけれど、シャシにしかできない素敵なスピーチでした。
機会があれば、ぜひ本編で彼女のスピーチを聞いてみてください。

蛇足ですが、シャシは英語が話せないことで家族に見下されたりして自尊心を傷つけられていますが、別に英語に限らず、「自分はできる相手のできないこと」を挙げて貶めるということは誰でもやってしまいがちだと思うので、気をつけないと…と思いました。

全編を通して、サウンドトラックもピッタリだったし、歌とダンスのシーンも違和感なく、特にシャシの踊るシーンはうっとりでした。
DVD出たら、絶対買います!


***


実はこの作品は、以前お世話になった職場の同窓会に呼んでくださった方に教えてもらいまして、「ちょうど同窓会の始まる前に上映してるから一緒にどう?」と誘っていただいたのですが、公式サイトを見て、ストーリーや予告編ですでに目から水状態になってしまい、
「これはあかんやつや」
と確信し、めちゃくちゃ観たい!という気持ちと、号泣してドン引かれてまう!という恐怖の板挟みになりました。
結局、観たい気持ちが勝利し、「全のちこ号泣必至ですが絶対に引かないでください」とお願いして、観賞したのでした。
結果的に、一緒に観た方は見ないフリをしてくださったのですが、他の方々からは、観賞から2時間は経過した同窓会中に「だから目が赤いんかい!」とつっこんでいただくくらいの泣きっぷりを晒してしまったのでした(汗)
本当に素晴らしい作品を教えてくださり、ありがとうございました!!

日本滞在記(っぽいもの)

今回の一時帰国は、ムスメの夏休みまるっと2ヶ月という長期滞在にしました。
去年まではサマースクール代でヒィヒィ言いながら「なんでこんなに長いねん(涙)」とこぼしておりましたが、こういうときは、現地校GJ☆と自分勝手に喜びました(汗)

さて、今回の長期滞在の理由ですが…
ムスメは現地校生なので、初二年級(中2)が修了したところですが、日本では中3の1学期がおわったところにあたります。
そのムスメが「日本の高校に進学したい」と希望したので、日本のカリキュラムを学習していない彼女が進学後に感じるであろう苦労を最小限にするべく、日本の塾で日本のお勉強をすることにしたのでした。

6月末〜7月末は現地校の夏休みの宿題を、それ以降は塾へ行き、それなりに受験生っぽい夏休みになったと思います。
(母は「世間の受験生に比べたらぬるい!」と言ってましたが、そこは華麗にスルーw*1

一方、がんばるムスメに対して私は何をしていたかと言いますと、滞在先は私の実家なので、滞在費用自体はほとんど不要(お父さんお母さんありがとう!)でしたが、塾代やその他諸事情により日本円が必要だったので、私はその間、短期アルバイトをしておりました。

学生時代の飲食業のアルバイトを除き、今までデスクワーク一辺倒だった私が、アパレルの販売員という未開の地へ。
ありとあらゆる友人知人はおろか、家族にまで「なんで?」と聞かれたんですが、
・実家から通勤しやすくて
・給料ぼちぼちで
・短期OK
という条件下で絞った結果、募集を出している人材派遣会社に登録→派遣先がアパレルか飲食店かというところで、アパレルの方で先に採用が決まったという、なんとも行き当たりばったりな理由なのでした。
私の人生そのものですね〜w

それにしても、「30歳過ぎた」「業界未経験者」である私をよくぞ採用してくださったなぁと驚いていたのですが、契約期間最終日に採用担当でもあった店長にご挨拶していたとき、
「あのとき店長なりたてで、のちこさんが初めて面接した人やってん☆人事異動で人が全く足りてない時やったし、ホンマえぇときに来てくれたわ〜」
というのを聞き、「藁をもすがりたいときの藁やったんや!」と合点w
それでも、「次の帰国はいつ?2、3日のド短期でも来てほしいから連絡してね!」と言っていただいたので、案外つかみがいのある藁やったんかなということにしておきます☆
店長はじめスタッフのみなさま、本当にお世話になりました!めっさ楽しい職場でしたw

バイトが休みのときは、母のアッシー*2になったり、ムスメの買い物につきあったりといった家族サービスの合間に、古い友達が会いに来てくれたり、上海で通った大学の元クラスメイトJD(内定おめでとう!)とデートしたり、以前お世話になった職場の同窓会にお呼ばれするなど、「この私がリア充みたい☆」でしたw
お付き合いくださったみなさま、本当にありがとうございましたー!

そして、ムスメの塾と私のバイトの最終日を同じにし、上海に戻るまで5日間のご褒美デーを設けましたが、義実家にご挨拶に行ったり、友達が親子で遊びに来てくれたり、ムスメ念願のカラオケに行ったりで、本当にあっという間の2ヶ月でした。

おかげで、過充電かってくらいに充電できました。(バッテリーあと2個は欲しい)
ムスメの高校進学に合わせて帰国することにしたので、上海生活もあと半年弱となりましたが、この充電を計画的に使って過ごしたいと思います。

*1:だって今更、お勉強ガリガリの学歴コースに戻る意味ないし〜(゚∀゚ )アヒャ

*2:我が家のiMacたんは一発変換してくれなかった!さすが死語w

まるにねん

ウカウカしてたらもう4月に。そして、上海在住歴も丸2年となりました。早いものです。

このところは、日本の「年度の変わり目で慌ただしいー!」という様子をツイッター上で眺め、取り残されたような、ちょっと切ない気持ちになりつつ、高みの見物を決め込んで優越感に浸ってみたりもできて、それなりに楽しんでおりますw
ありがたいことに、ここ半年ほどは「あれ?いま春なの??」と時間の経過に気づかないほど濃密な時間を過ごし、また突然ポッカリ時間の余裕が生まれたりと、起伏に富んだ日々を送っております。一時帰国の際、友人などには「なんだか飽きちゃった☆」なんてほざいておりましたが、そこはさすが中国さん。まだまだヒヨっ子だと実感いたしました…。

さて、この2年を振り返るというのを試みたのですが、一般的な駐在太太さんのように精力的に上海生活を満喫するでもなく、ネタになるようなトラブルもなく、びっくりするほど何にもない2年間でした(汗)
私の脳みその記憶領域が「一晩寝るとコロリと消去される」というステキな機能を持っているおかげともいえますが、「特筆すべきことのない2年」って、結構すごいことだとも思います。いきなり日常がひっくり返るような出来事に見舞われないとも限らないことは、3年ほど前に知らされましたし、ね。
そう考えると結局、「自分を取り巻く環境に感謝」ということに集結されるな、と思います。

なんだか「意識高い高い」雰囲気でこしょばゆいのですが、自分の至らなさを痛感することが加齢するにつれて増えるという、思わず脳内で
 私:「かみさま、なんの罰ゲームですか?」
 かみさま:「ちゃんとがんばらなかった当然の結果です」
という会話を再生するような日々を送る中、それでもフツーの生活ができるのは、ひとえに周りの人たちに支えられてるから、なんです。ありがたやありがたや…。
(そんなことをツイッターでつぶやいたら、優しい方に「私の人柄がそうさせている」と仰っていただいたのですが、よっぽど見てて危なっかしいんでしょうねwめんどくさいヤツと関わっちゃって運が悪かったとお考えくださいませおほほ。)

これからの1年も、病気やけがなどなくなるべく平穏に過ごすことを一番の目標に、この行き当たりばったり根無し草人生を楽しんでいければいいかな、と思っております。

明けました2014


旧年中は、つたない当ブログに足をお運びいただき、ありがとうございました。
今年は本命年(年女)ということで、いろいろとがんばろうと思っております。
馬車馬並みに動けるように、まずは健康第一で☆
今年もよろしくお願いします!


※画像は今年も INDIVIDUAL LOCKER さんからダウンロードさせて頂きました。
 素敵なデザイン、ありがとうございます!

パパの手引きのようなもの?

パパのきもち、パパの考え、パパの夢、いろんなパパからいろんなパパ視点を発信するサイト『パパノ』

私は普段、くだらないことばかりTwitterで呟いていますが、フォローしているのは素晴らしい方ばかりです。その中に、ご本人からは「ストーカー」の称号をいただくほど追い掛けている方がいて、その方を含む数人でサイトを立ち上げられました。おめでとうございます!

少し前から何やら準備をしてらっしゃるなぁと思いつつタイムラインを眺めていたので、今回立ち上がったサイトに対して部外者のくせにフラットに見れていない部分がありますが、Twitterという本来はユルいつながりを生むツールから発生した有志が集まって、ゼロからモノを作ったということは本当にすごいことだと思います。
私は、そういうことを実行してしまう人に対して強く尊敬の念を抱く性質ですし、また、空中分解させず運営していくことの大変さをちょっぴり理解しているので、スタートアップ期に水を差す人をついつい軽蔑してしまいます。
例えば、いわゆるトンデモ系やデマ、人権を侵害するものはツッコミを入れて然るべきだと思いますが、自分が気に入らないという理由でケチをつけるのは、やはりいかがなものかと思います。
(手を動かさない人ほど口は動くと言いますが・・・とちょっと毒吐き)

このサイトの場合、個人的な理由に帰結してしまいますが、オットに面と向かって聞きにくいようなことを知ることができますし、今回の「パパの役割」というお題のおかげで「じゃあ、ママの役割は?」という振り返りができたので、いいコンテンツが手に入ったというメリットこそあれ、存在を否定する要素はありません。
どうしても雑音の方が大きく伝わりがちだと思うので、微力ながら今後の更新を楽しみにしている声を出してみた次第です。


さて、せっかくなので、感想など。

パパライターさんたちの投稿を読んで、オットはどう捉えているか想像してみましたが、当然のことながらバックグラウンドが同じではないので、また違った考えなんだろうなぁと思いつつ、きっとパパライターさんたちと同じくらいきちんと考えてくれているんだろうな、と勝手に誇らしい気持ちになりましたw

オットの場合、物理的にはパパライターさんたちほど“イクメン”ではなかったように思いますが、私一人では自分の思うように子供を育てることはできなかったと断言できるほど、大きな役割を担ってくれています。
パパライターさんたちの投稿の中から、オットが担ってくれている部分と重なる箇所を引用させて頂くと、

生活費を稼ぐこと
妻とは違うスタンスで子供に接すること
最終意思決定者であること
 ーケイタ@fmtyさんー

親であるがゆえの、楽しみ、苦労、大変さを共有できる、もうひとりの親
 ーIchinosekiさんー

パパの外交
 ーmi-syaさんー

・・・といったところでしょうか。
私が把握しているだけでも、とてつもなく大きい役割です。(シングルで子供を育てている方は本当にすごい!*1

ちょっと話は逸れてしまいますが、私は「血のつながり」を重視しない傾向がありまして、養子だとかステップファミリーだとか同性カップルだとか、外枠の部分はどうでもよくて、役割を担える人であれば家族として機能すると思っています。
逆に言えば、その辺の役割が担える人でないと、血のつながった父母だとしても機能しないわけで、そこは自戒を込める部分でもあります。

それから、「ママの役割」を改めて考えるにあたり、mi-syaさんの書かれていた「子供のしでかした全てに責任を取る」という部分で感じたのが、「私は責任は取れないな」ということでした。

私はムスメの安全基地でありたいと思っていて、最終的には彼女を全肯定するつもりでいるので、もしムスメが取り返しのつかないことー極端な例ですが、殺人を犯したとして、それでも私は「ムスメが生きていてよかった」と思うだろうな、と。オットがそう思わないというわけではないでしょうが、そこからもう少し先の部分で判断して行動できるのは、私ではなくオットだと思います。

私もかつては「ちょっと子供と公園で遊ぶだけで“いい旦那さん”とかチヤホヤされてずるい」と思うこともありましたが、これだけの役割を担ってくれていることを考えたら、むしろ物理的なお世話といった肉体労働部分で勘弁して頂いてすみません!という気持ちになりますw


つらつらと書いてしまいましたが、妻の立場からみると、子育てにおける重要な相方について「知ること」から始めるのにぴったりなコンテンツだと思います。
パパたちの間で盛り上がって、それを覗き見させてもらえたら嬉しいですw

最後に、編集長の曽山さんの言葉で特に強く頷いた箇所を引用します。

みなさんのご家庭で、パパの気持ちも、ママの気持ちも、子どもの気持ちも、
お互いが尊重し合えるような素敵な家族を築かれていくことを夢見て。

*1:「シンママ状態」という表現にモヤッとする理由はこれです

天猫でお買い物

先日、ムスメが「制服の袖に盛大に墨汁をこぼす」という、鉄板の育児ネタ的なことをやらかしてくれ、ハミガキ粉でこすったりしてみたもののキレイに落ちないので、ネットで同じものが買えないか検索してみました。
試しにメーカー名で検索してみたらワッサワッサと出てきてくれたので、そこで初めてそのメーカーが制服として採用されてる大手ということを知り、だとしたら偽物も多いだろうなということで、天猫(Tmall)の旗艦店で購入してみることにしました。

日本でネットで買い物をする場合、クレジットカードで決済することが多いですが、中国ではほとんどありません。信用よりも現金があるかどうかを重視しているのかどうかは分かりませんが、銀聯しかり支払うことができるのであれば買い物ができるという感じです。

で、こちらではどういう決済方法が多いかというと、「支付宝(アリペイ)」です。Paypalみたいなものと思ってよさそうですが、私の語学力ではここに入金するまでたどり着けません(情けない・・・)。こちらの銀行口座は開設してるのですが、我が家のMacちゃんではネット上であれこれできないので、少額の手数料が掛かってしまいますが、背に腹は代えられないし・・・ということで、コンビニで支払う方法をとりました。
(※)今回エントリーを書くにあたって調べてみたところ、中国に住む日本人がとれる方法としてはこれが限界なんだとか。(他の方法では中国人に手伝ってもらわないといけないらしいのですが詳細は不明)


★追記(9/21)★
 上海のフリーペーパー「らくらくプレス9/18号」に
 ネットバンクとアリペイの利用術が特集されていました。
 とても分かりやすく書かれていたので挑戦してみようと思います。
★追記おわり★


ちなみに、淘宝网(タオバオ)では私やムスメの靴を買ってみたことがありますが、支払いでトラブルが発生しても自分で対処できる自信が無かったので、すべて着払いにしていました。手数料がもったいないという気持ちがあったので、今後はこっちの方法で支払えばいいことが分かって、今回アレコレ苦戦した甲斐があったというものですw

さて、肝心の品物はというと、こちらの入金後、翌日にはお店側から「あなたの注文品を発送しましたよー」という短信が携帯に届き、さらにその翌日には家に届きました。すごい。
注文から決済、商品の受取りまでは、このように確認できます↓


(コンビニ手数料を含めても30元ほど安く購入できました☆)


ネットでの買い物は、検索ワードがいまいち分からないので「何となくこういうモノが欲しいなー」という買い方は難しいかもしれませんが、欲しいものが決まっている場合には、お店で買うより安いことが多いし何より楽ちんです。
というわけで、これでまた一歩、上海でのお買い物生活が引きこもる方面に進んだようです(汗)


★おまけ★


↑街のあちこちで見かける配達待ちの荷物たち

よくぞ我が家に来てくれた!という気持ちになります(?)